第2新卒のA君、入社して半年が経ちました。初めての有給休暇を取ろうとして上司にこう言いました。

あの……来週の金曜日、ちょっと用事がありまして……

何の用事?

え、あ、えっと……友達の結婚式で……

ふーん。まあいいけど。
後日、入社2年目のBさんに言われました。
「有給って、理由言わなくていいんだよ?」
え、そうなの!?
入社2年目のBさん、先輩になりました。やっと後輩ができていろいろ面倒を見ています。
有給休暇の申請、理由は言わなくていい?
はい、言わなくていいんです。
労働基準法では、有給休暇は「○月○日に休みます」と伝えるだけで取得できると定められています。なぜ休むかを説明する必要はありません。
つまり申請はこれだけでOK。
「○月○日、有給休暇を取得したいです。」
それだけです😊
「何で休むの?」と聞かれても、「私用のため」と答えれば十分です。プライベートな理由を詳しく話す必要はありません。
会社に断られたらどうなるの?
「有給を申請したら断られた!」というケースも耳にします。
実は会社側にも時季変更権(いまは忙しいから別の日にしてほしいとお願いできる権利)というものがあります。業務に支障が出る場合に限り、取得時期を変更するよう求めることができます。
ただし、これはあくまで時期をずらしてほしいというお願いであって、有給自体を拒否することはできません。
| 会社がしていいこと | 会社がしてはいけないこと |
| 「その日は忙しいので別の日にしてほしい」 | 「有給は取らせない」 |
| 時季の変更を提案する | 理由を根掘り葉掘り聞く |
| 事前申請のルールを設ける | 有給を使うと評価を下げると脅す |
申請はいつまでにすればいいの?
法律には「何日前までに申請すること」という決まりはありません。
ただし会社のルール(就業規則)で「○日前までに申請」と定めている場合はそれに従いましょう。一般的には3日~1週間前が多いです。
当日の急な体調不良などやむを得ない場合は、当日申請でも有給扱いにしてもらえることがあります。まず会社に相談してみてください。
有給を申請するときのポイント
若い社員がやりがちな失敗をまとめました。
- ❌ 理由をペラペラ話しすぎる → ✅「私用のため」でOK
- ❌ 申請を遠慮して結局取らない → ✅ 権利なので遠慮なく使う
- ❌ 口頭だけで申請する → ✅ 会社のルールに従って書面やシステムで申請
- ❌ 断られたら諦める → ✅ 時期の調整はするが、有給自体は取れる
退職するとき、有給はどうなるの?
「気づいたら有給が残ったまま退職日を迎えてしまった」というケースがあります。
有給休暇は退職すると消滅します。繰り越しはできません。
だからこそ、退職が決まったら残っている有給を計画的に消化することが大切です。
退職前に有給を使いたい場合はこんな流れがおすすめです。
- 退職日を決める
- 残りの有給日数を確認する
- 引き継ぎを終わらせる期間を逆算する
- 残有給を退職前にまとめて消化する
会社が有給消化を拒否することは原則できません。退職前の有給消化は労働者の権利です。
ただし会社によっては有給買取(残った有給を会社がお金で買い取る)をしてくれるケースもあります。義務ではないので、会社の制度を確認してみてください。

◆おばちゃんからひとこと
「有給を取ると周りに迷惑をかける」と思っている若い人、多いですよね。
でも有給休暇は給与と同じく、働いた対価としてもらえる権利です。遠慮するものではありません。
もちろん周りへの配慮や事前の引き継ぎは大事。でもそれさえしっかりやれば、堂々と休んでいいんですよ😊
第2新卒のA君も今では「私用のため」と言えるようになりました。成長!
もちろん「ちょっと用事ができて」。でOKですが、おばちゃんの会社のような少人数の会社だとちょっとだけ言葉を添えると、おじさん達の受けが良い感じになるような気がします。
同居のおじいちゃんを遠方の病院に連れて行かないといけなくて。実家の犬が元気がなくて。・・・
制度のしくみは厚生労働省「年次有給休暇(確かめよう労働条件)」のページでも確認できます。
なお、この記事はおばちゃんが「こう理解しています」という内容です。詳しくは会社の就業規則や担当者にご確認くださいね。
※2026年8月時点の制度です。

