総務をやっていると、たくさんの「さようなら」を見てきます。
入社のときは書類を渡して、退職のときも書類を渡す。
でも、そのあいだにあったことは、おばちゃんはちゃんと覚えています。
いろんな退職があります
長年勤めた人が定年で辞めるとき。
結婚や出産を機に辞めるとき。
キャリアアップのために転職するとき。
体調を崩して、やむを得ず辞めるとき。
そして、突然「辞めます」と言ってくるとき。
退職の理由は人それぞれです。でも総務側から見ると、どんな退職にも共通していることがあります。
退職時には本音が聞けることが多いです。
もちろん給料や会社への不満も多いけど、一番は人間関係の不満のような気がします。
円満退職と、そうじゃない退職
「お世話になりました」と笑顔で去っていく人。
最後まで複雑な表情で去っていく人。
引き止められながら去っていく人。
あっさり送り出される人。
どれがいいとか、悪いとか、そういう話じゃないんです。
ただ、おばちゃんが思うのは、どんな辞め方をしても、その人の人生はその後も続くということ。
去り際がどうであれ、その先で元気でいてほしい。それだけです。
退職後の手続き、忘れずに
去っていく人に、渡す書類
・離職票
・源泉徴収票
最後の給与の計算が終わってからなので、ほとんどは郵送になります。
おばちゃんはいつも書類の説明と一緒にこれを伝えます。
・健康保険 → 国民健康保険に切り替える(14日以内)か、任意継続にするか。任意継続を選ぶなら、退職日の翌日から20日以内に手続きを
・年金 → 国民年金への切り替え(14日以内)
・失業給付 → ハローワークへの申請を忘れずに
・住民税 → すぐに就職しない場合は、自分で納付しなければならないこと
・次の就職先が決まっている人には『社会保険の連絡票』を作って渡しています。必須ではありませんが、氏名や住所の下に退職日や社会保険や住民税の引き継ぎなどを記載します。逆に入社の時にこれがあると手続きがスムーズにできます。
任意継続の条件は、協会けんぽ「任意継続」のページでも確認できます。
バタバタしているときほど、手続きを忘れがちです。落ち着いたら確認してください。
そして、分からないことがあったら連絡ください。
おばちゃんもわからなければ調べます。
※2026年9月時点の制度です。
突然の退職
「明日から来ません」という連絡が来ることもあります。
正直、残された側は大変です。引き継ぎもない、書類も途中、取引先への連絡も急遽おばちゃんがやることになる。
でも、それだけ追い詰められていたんだろうな、とも思います。
もし今、仕事がつらくて限界だと感じている方がいたら。
突然消えるよりも、誰かに話してほしい。総務でも、信頼できる人でも、誰かに。
一人で抱えなくていいです。
……と書きながら、総務の仕事はだいたい一人で抱えています。抱えきれないときの、おばちゃんなりの手の抜きどころはこちら。

おばちゃんからひとこと
今この記事を読んでいるあなたが、もし退職を考えているなら。
辞めることは、逃げることじゃない。
次の場所で、また新しい自分が始まります。
おばちゃんは、去っていったみんなのことを、今でも時々思い出します。元気かな、って。……離職票、ちゃんと届いたかな、って。

