年末調整の時期になると、毎年必ずやってくる質問があります。
「これって医療費控除の対象になりますか?」
医療費控除は年末調整ではなく確定申告です。でもせっかく聞いてきてくれたので、おばちゃんが調べてお答えします😊

そもそも医療費控除って何?
1年間(1月~12月)に支払った医療費が一定額を超えた場合、超えた分を所得から差し引いて税金を安くできる制度です。
「一定額」はこちら。
| 総所得金額 | 控除が受けられる医療費の目安 |
| 200万円以上 | 10万円を超えた分 |
| 200万円未満 | 総所得金額の5%を超えた分 |
つまり所得が低い方は、10万円に届かなくても医療費控除が受けられる場合があります!
例えば総所得が150万円の方なら、150万円×5%=7.5万円を超えた医療費から控除対象になります。
ポイントはこの3つ。
- 対象は自分だけでなく生計を一にする家族の分も合算できる
- 保険金や給付金で補填された金額は差し引く必要がある
- 確定申告が必要(年末調整ではできません)
インプラントは対象になりますか?
「インプラントって高いんですよ。医療費控除になりますか?」
なります!✅
インプラントは歯の機能回復のための治療とみなされるので、医療費控除の対象です。
ただし審美目的(見た目をきれいにしたいだけ)の場合は対象外になることがあります。治療目的か審美目的かで判断が変わるので、歯科医師に確認しておくといいですよ。
レーシック手術は対象になりますか?
「レーシックって医療費控除になりますか?」
なります!✅
レーシックは視力の回復・矯正を目的とした手術なので医療費控除の対象です。
ただしこちらも美容目的とみなされる場合は対象外になることがあります。
出産費用は対象になりますか?
「出産費用って医療費控除になりますか?」
なります!✅ ただし注意点があります。
出産費用は医療費控除の対象ですが、出産育児一時金(現在は原則50万円)が支給される場合はその金額を差し引いた金額が対象になります。
| 項目 | 対象 |
| 入院・分娩費用 | ✅ 対象 |
| 検診費用 | ✅ 対象 |
| 出産育児一時金 | ➖ 差し引く |
| 差額ベッド代(希望した場合) | ❌ 対象外 |
差額ベッド代は自分の都合で選んだ場合は対象外になることが多いので注意が必要です。
対象になるもの・ならないものの見分け方
よく聞かれるので、まとめてみました。
| 項目 | 対象 |
| 病院・歯科の治療費 | ✅ |
| 処方薬の購入費 | ✅ |
| 市販薬(一部) | ✅※1 |
| 人間ドック・健康診断 | ❌(病気が見つかった場合は✅) |
| 美容整形 | ❌ |
| 予防接種 | ❌(会社が費用負担してくれる場合も多い) |
| 通院交通費(電車・バス) | ✅ |
| 通院交通費(自家用車のガソリン代・駐車場代) | ❌(公共交通機関のみ対象) |
| 通院交通費(タクシー代) | ❌※2 |
※1 市販薬はセルフメディケーション税制という別の制度の対象になる場合があります。
※2 タクシー代は原則対象外ですが、深夜に症状が急変した場合や電車・バスが利用できない場合は対象になります。「楽だからタクシーを使った」は対象外です。
◆おばちゃんからひとこと
「これって対象になりますか?」という質問、年末調整の時期に毎年必ずあります。
入社2年目のBさん、レーシック手術してメガネをしなくても良くなったそうです。あれやこれや変化球の質問をしてくるのですが、メガネを外したらイケメンでした!
対象かどうかの基本的な考え方は治療目的かどうかです。見た目をきれいにしたい・予防のためというものは基本的に対象外になりやすいです。
ちなみに予防接種は医療費控除の対象外ですが、会社が費用を負担してくれるケースが多いです。インフルエンザの予防接種を会社負担でやってくれる会社は結構ありますよ。まず会社の総務・人事に確認してみてくださいね😊
迷ったときは国税庁の「医療費を支払ったとき(医療費控除)」や「医療費控除の対象となる医療費」のページか、税理士・税務署に確認してみてください。
なお、この記事はおばちゃんが「こう理解しています」という内容です。詳しくは専門家にご確認くださいね。
※2026年8月時点の制度です。

